TUNA CASTING TOUR 2007  1st. & 2nd Attackin  Shichirigase Jun. 9th ~10th


 初めての企画、「黒マグロをキャスティングで狙う」ツアーを昨年度の丁度この時期に企画しました。当初、すぐに参加を決めてくれたのはコバちゃんのみ…。
年明け(本年度2007年)に永田君と小林君(以後、ナオ君)、そして4月に入り倉敷から平松君とその釣友2名(嶋さん、片岡さん)、そして直前に常盤君(以後、オトキ)
と、今年に入ってから各社SW雑誌にも大きく取り上げられたように『マグロ狙いのキャスティングゲーム』人気も一気に加熱!これも去年あたりより各社メーカーが、
テスト釣行を重ねた結果、狙い方が確立され、それに対応するルアーやロッドが加速的に進歩したのが要因なのでしょう。既に来年のベストシーズンが予約で埋まっ
ていることからも、その人気ぶりが窺えます。
 今回の釣行先は九州北部屈指の漁場『七里ケ瀬』、そして、遊漁船は『SUNRISE : 田代誠一郎船長』!僕にファーストGTをプレゼントしてくれた忘れもしない名船長
です♪彼が九州に戻ってからずっと
遊びに行きたいと思ってて、今回やっと実現できたのも嬉しい限り♪
 さて、初めてのマグロ狙い…結末やいかに。。。

 釣行直前、倉敷のY氏より現場(七里ケ瀬)から電話が入り「すごいナブラです!全員、投げればヒットしてます!!」と興奮の実況電話をもらい、嫌がおうにもテンション
は上がってしまい、『どうやって、持って帰る?』などと、取らぬ狸の皮算用をしてしまうほどのタイミング♪8日午後11:30にマニア駐車場に集合し、一路、佐賀県の
呼子までの5時間少々のロングドライブ中もテンションが上がりっぱなしでした。一方、平松君を中心とした岡山メンバーは9日午前2時に出発。こちらも予定どおりに
9日午前8:30までに呼子港に到着。メンバー全員が集合し、マグロ釣行がスタートしました♪

1st Attack Jun. 9th


呼子旧フェリー乗り場からの風景 / 港町らしくイカの一夜干しがズラリ♪ / 今年竣工したてのサンライズ号!! / タックルを積み込み準備開始♪


船長:田代誠一郎くん♪既にスゴイ日焼けです! / 岡山から参加のオトキ(左)&片岡さん / 同じく、平松君(左)&嶋さん / 福山組の永田君(左)&ナオくん


途中までは色々な島が見え、初めて見る風景を堪能しながらのクルージング。時々漁場から帰る漁船とすれ違う。 / 初めてのフィールドに心が躍るコバちゃん♪

 目指す七里ケ瀬までは約1時間半の航程。その間に田代船長にマグロのヒットパターンや、ファイティング中の注意事項などと様々なレクチャーを受け、一層テンションが
上がりまくりでした♪ただ、心配なのは昨夜あたりから吹き始めた風…。港を出港する前から陸上でも強く吹いていると感じたのは、海上ではさらに強さを増している様子…。
直前より日本海に寒気団が下りてきており、案の定、海上は1.5mの波。少し水深の浅いポイントでは波のピッチも狭く、時折白波が立ち、風も冷たく肌寒い状況でした…。


キャビンから周囲の様子を窺う田代船長 / いつでもキャストできるよう準備をして待つ / マグロが現れた瞬間、一斉にキャスト!! / マグロとファイトしている姿も見れました♪

 ポイントに着くと、魚探やソナー、そして何よりも鳥の動きに注意しながらマグロが回遊してくるポイントをじっくりと探します。そして、『この辺で出てきそうだなぁ』と船長の勘と
経験から操船していると…「出たぁ〜!!」との田代船長の掛け声と共に水面を大きく跳ねるマグロの姿を発見!! その瞬間、一斉にマグロが出た方向へ全員がキャスト!! 『マグロの
姿を見たら頭に血が上る』とよく言われますが、まさしくその通り!どんな様子で実際に行われるのか実際に目で確かめようと、キャストするのを遠慮していて正解です。6名で
キャストするのが精一杯と言われてたところを僕を除く7名でキャストしているのですから、見ていて『危なっかしい』と思いました。
 トビウオを捕食している状態のマグロを狙う場合、追われて水面から飛び出したトビウオの着水予想ポイントにいかに正確にルアーをアプローチできるかが、ヒットに持ち込め
る最大の要因。マグロが水面を割ったポイント周辺にアプローチするだけでは、そう簡単にヒットしないようです。これがカタクチイワシやイカなどがベイトの場合は、ベイトボール
のような少し広範囲を狙え、ボイルしている時間も少し間があるため、ヒットに持ち込める確率も段違いとのこと。
 船長をはじめアングラー全員がロッドを手にしながら鳥の動きや周辺の海上に目を凝らす時間が過ぎてゆきます。ナブラが湧きやすい=ゴールデンタイムである夕方までは
まだまだ時間が…。『いつでも出ておいで!!』と戦闘態勢を取っている全員と裏腹にカメラを持って佇んでいる僕は、1時間ほどすると強烈な船酔いに襲われてしまいダウン…。
「いきなりハードな釣行になってスミマセン」と気遣ってくれる田代船長でしたが、期待に応えられず、僕は、とうとう最後までロッドを手にする事ができませんでした…。
 キャビンでは、目の調子の悪い片岡さんと仲良く並んで横になってるところ…、「出たぁ〜!!」「よし!ヒット〜〜〜!!」と田代船長の声が!!


陽の位置も低くなった夕方に待望のマグロがヒット♪ アングラーは嶋さんです!


ファイトタイム約3分ほどでキャッチされたマグロは36kg!! ファイトスタイルも慣れたもので、常に優位な状態をキープされた見事なファイトでした♪


手際よく内臓とエラを取り除いて冷凍室へ / 陽も落ちたころに対馬へ到着 / 『ペンション凪』へ宿泊しました♪ / 対馬で獲れた魚を中心とした食事に一同満足♪

 実は嶋さんは以前の釣行の際に1時間ほどにも及ぶマグロとのファイトを経験しておられる猛者!(その時のマグロは残念ながらキャッチできなかったそうです)何度かの経験
を経てのファイティングスタイルは無駄なく落ち着いたもので、5分とかからずネットに収まりました。釣り上げられた後も余裕の表情♪「さぁ、まだまだ!!」と全員気合を入れて残り
時間頑張ってみるものの、初日はこれでストップフィッシング。1時間弱ほど北に進路をとり、到着したのは釣り人憧れの島、対馬。ここは田代船長の故郷でもある島で、今夜の
宿泊は「ペンション凪」さん。冷たい風に一日さらされ冷え切った身体にとって、熱いお風呂と暖かい食事、そして何よりも暖かいモテナシを受け、短時間ではあったものの疲れた
身体を癒してもらいました。午後11時には全員部屋に戻って翌日のマグロとの対面に期待を寄せながらの準備を済ませ就寝となりました。


2nd Attack Jun. 10th

 早朝、まだ明けやらぬ午前4時45分。お世話になった「ペンション凪」に別れを告げて、港へ向かい、二日目の釣行がスタートです♪
 二日目も寒気団の影響で相変わらず風も冷たく海上での風速は12m。「これで注意報も警報も出てないのはおかしいですよね」と田代船長。しかし、この風と荒れ具合のお陰
で、昨日も今日もやや船の数も少なくトラブルの起こる可能性も低いらしい。実はここ数日、とある遊漁船が漁師の船とトラブルを起こしており、田代船長も周囲にはかなり気を
遣いながらの操船でした。『今日はチャンスがあったら投げよっかなぁ』と幾分揺れにも慣れてきた僕でしたが、やはり1時間ほどすると再び船酔いに見舞われてしまい、前日のよ
うなヒドイ船酔いに陥る前に横になりました…(合掌)。そして、また片岡さんと一緒に横になっていると…「出た〜〜〜っ!!」「ヒット、ヒット〜〜〜!!」の声と共に船上が賑やかに…!!


早朝、対馬を出港 / ファイトしているのは平松くん! / 全員が固唾を呑んで見守ってます / 対大物用に銛を準備する田代船長

 午前中の狙いの潮ではマグロの姿は見えなかったのですが、丁度正午を過ぎたころにドラマが起きました!慌てて船室を駆け出した僕の前にはロッドを支えているのが精一杯
といった表情で耐えている平松くんと、周りでサポートするオトキ、嶋さんの姿が飛び込んできました!どうやら、かなりの良型のようです。トビウオが跳ねたのを見て、まずは嶋さ
んがキャストしようとしたところ、荒れ模様の波のせいで滑ってしまいキャストできず…。そこへすかさず平松くんがキャストした鮪郎(カーペンター対鮪用ルアー)をキャストし、リー
リングを始めた途端、『コツコツッ』っとマグロ独特のアタリ(魚体に似合わず小さなアタリが特徴です)があると、そのまま一気に走られたようです。
 5分ほど経過したころに「もぉダメ…もう巻けません!だ、誰か変わってください」と苦悶の表情を浮かべる平松くん。「何、言ってんだよ!ガンバレよ!」とロッドを起こしたり身体を
支えたりとオトキや嶋さんがサポートしたのですが、「もぉ、腰がもちません…。お願いですから、変わってくださ〜い!」と悲痛な叫びに変わってしまいました。「俺が前に1時間ファ
イトした時は横で笑ってたクセによぉ。バレても知らねぇぞ!」と嶋さんがバトンタッチ。それでも中々寄ってこないマグロ…。あまりのファイトに『スレでヒットしているのか?』とも…。
ご存知のようにマグロは何百キロにもなる巨体ですので、姿を見せるまではサイズが予想できません。実際にかなりの良型においてもエラや目玉にフックが刺さっていたり、口が
閉じれない状態にルアーを咥えたりしていると如何に大きな魚体であっても結構すんなりとキャッチできるとのこと。その後も永田くん、オトキ、そして田代船長までもが交代しなが
らファイトすること約1時間!やっと、水面近くまでその魚体を現してくれました!「おぉ〜、デカイ!!」(驚)


苦痛に歪む平松くんの表情 / この5人のローテーションでファイトすること1時間!! / 船尾へとマグロを誘導 / そして遂に銛が打たれ勝負あり!!


フライングギャフを打たれ船上に上がった巨体 / 鮪郎がきれいに呑まれてました / 添い寝してみると解るそのサイズ!! / 持ち上げるのもやっとです♪


「やっぱり腰が壊れるよぉ〜♪」 / 「ホラッ、持ち上げて!」「いや、無理っス!」と記念撮影大会です♪

 揺れる船の上では正確なウェイトを計測できないので、検量は帰港してからのお楽しみとなりました。実際にこのサイズにもなるとファイトは大変です!! 海もベタ凪、気力も体力
も充実した状態で挑んでも正直最後まで独りでファイトする自信はありません…。ただ、これからマグロを狙ってみたいと思われる方に贈れるアドバイスは、「ドラグを緩く設定して
おくこと」そして「決してロッドを倒さないこと」そして「専用のタックルで挑むこと」と、この3点に集約されることを現段階では肝に命じておくことです。「ドラグを緩く設定しておくこと」
これはパワーVSパワーでは決して対処できない場合が多々起こり得ます。ドラグをきつく閉めておくと強い抵抗を感じたマグロは闘争(逃走?)本能丸出しで、その体力にものを
言わせて突っ走ってしまいますので、マグロの頭の向きを常にこちらに向かせるだけのテンションを与え、巻き取れるだけラインは常に巻き取るといった手法が良いとされていま
す。そして、「決してロッドを倒さないこと」。これは一度マグロに主導権を与え頭を下に向けられたら最後、これまた体力にもの言わせて潜ってしまいます。一度深く潜られたら、
あの巨体をリフティングするのは相当な体力を要求されてしまいます。『軽くテンションを掛け続け、常に船へ船へ、そして上へ上へと誘導し続ける』のが巨大マグロを仕留める要因
となるようです。そしてそれを可能にするのが、専門のタックルです。硬すぎたり、短いロッドでは魚への抵抗感を強く与えるためアングラーにキツいファイトを要求されます(対処
法としてはドラグ設定値をかなり下げるくらい)今、よく耳にするのがドラグ設定値は4〜5kg程度。メインラインはPEの6号以上を300m近くは巻いておき、ショックリーダーは先端
部だけでも200〜300LB(呑まれた際の歯による口切れ防止のため)身体にも、魚にも、同船者にも優しい(優しいという表現はマッチしないかも…)ファイトが、多くのマグロと出
会うチャンスも与え、より大きな巨大マグロをキャッチできるキャスティングゲームを成立させてくれると思います。
※ 船に酔ってては話になりませ〜ん!(by店長)

 見事に大型マグロを皆の力で釣り上げたのを確認すると、再び僕は船室へと消えていきました(爆)
 気がついたら、既に呼子港へ到着する寸前!結局、本日も厳しい条件の中、1本の大型マグロのキャッチでツアーも無事終了♪


検量のため冷凍庫からマグロを3人がかりで持ち上げる / なんと77.5kgのサンライズ記録更新♪ / 36kgが小さく見えてしまいます / マグロの卵!このサイズが2個入り!!

 帰港し早速、検量しました♪ まずは初日に嶋さんの釣り上げたマグロを計測すると31kg!エラや内臓の重量が4.5kgでしたので、総重量=36kgでした♪そして、二日目に
平松くんがヒットさせた大型マグロ(冷凍庫から引き上げるのにも3人係りでした!)は計測すると70kg!! 同じくエラや内臓の重量が7.5kgでしたので、総重量=77.5kg!!(驚)
サンライズでキャッチされたマグロの記録を更新するビッグワンでした♪
 結局、二日間マグロを一度も狙うことが出来なかった僕ですが、荒れる海の上で事故も怪我もトラブルもなく、その上、毎日1本づつのマグロがキャッチでき、まして記録更新
ができたことに感謝です♪そして、どんな状況でも笑顔で常に明るく、そして正確で熱心にマグロを探し続けてくれた田代船長に最大級の感謝をする次第です♪


また再会を約束して名物車をバックにパチリ♪ / お裾分けしてもらった1/4身に氷を投入 / 名物『からつバーガー』♪ / 色々と教わった海に別れを告げて…

 こうして、初挑戦となったマグロ狙いのキャスティングゲームは、多くの貴重な事を勉強させてもらえました♪今度チャレンジする時は、実際にキャストし、出来ることならマグロ
とのファイトを体験できますように。。。♪

 10月、11月とまたトビウオを捕食する大型マグロのシーズンが待っているそうです。その他にも楽しい様々な魚種が一年を通して狙えるサンライズ号、そして何よりも頼りになる
田代船長の元へ是非、みなさんも遊びいってくださいね!!